ハム映画 リンカーン
Lincoln リンカーン
アメリカ
伝記映画 政治 戦争
2012/11/09 アメリカ公開
2013/4/19 日本公開
上映時間 150分
製作費 $65,000,000
興行収入 $263,696,599
オススメ度 ★★★★★ 最高8つ星
出演
ダニエル・デイ=ルイス サリー・フィールド
久しぶりに更新しますw いろんな映画見てたのに生活面であれこれ忙しく書けませんでしたw
そういうのは置いといて、今回の映画はリンカーンです。
公開当日に観に行ってきたのですが.... それもずいぶん前の話ですねw
ご存じ、アメリカの大統領「エイブラハム・リンカーン」の伝記映画です。
内容はリンカーンが奴隷制度廃止のためにアメリカ合衆国憲法修正第13条(公式に奴隷制度を廃止する条約)を可決させる話です。その中でのリンカーンの苦悩、父親としての姿など史実だけでは分からない姿に重点を置いた映画になっています。
全体を鑑賞して思ったことですが、特にドンパチやるわけでもなく深い心理描写などもないため
内容としてはさほど面白くないです 隣のおじいさんは開始20分くらいでいびきかいてました。
おい、何しに来たw?13条可決までにリンカーンこんなことしたんだよ〜ってのを知れる感じです。
僕は歴史はそこそこ好きですが、政治は全く知識も興味もなく、下院やらなんやらもよく知らなかったので、終始ちんぷんかんぷんな節がありましたw 製作側もそれに配慮したのかはじまる前にご親切にもスピルバーグ監督からの軽い説明がありました。それでもよくわからなかったけどね....
基本的に常識的知識は省き、アメリカ向けに作られているように感じました。
劇中のリンカーンは家族と仕事の板挟みに悩み、ユーモアに溢れ、時に感情的になる、まるでどこにでもいるかのような人物に描かれていました。13条を可決させるために賛成票獲得の工作を行いますが、それでも賛成票が足りず、可決は不可能だと言われた時には感情をむき出しにし、
「私はアメリカ合衆国の大統領だぞ!! なぜ不可能なんだ!!」と言ったシーン(何て言ったかそこまで覚えてないw)は「リンカーンもただの人なんだなぁ... 」と思わせてくれました。フィクションだけどねw
いまいち盛り上がりの無い映画ですが、リンカーンを演じた名優ダニエル・デイ=ルイスが作品の質、完成度を1級に仕上げたと言ってもいいのではないかと感じました。
現役俳優の演技力トップを決めるとしたら必ず挙げられる彼が醸し出す独特な雰囲気は画面からこれでもかとにじみ出てきます。立ち振る舞いだけでここまで惹きつけられる俳優も中々いませんね....
僕のリンカーンのイメージは彼でもう固定されてしまいましたw
実力派俳優で固めたかのようなキャストなので全体的に渋いイメージを持ちましたが....
MIBシリーズやコーヒーのCMでおなじみのトミー・リー・ジョーンズも出演しています。
彼は奴隷制度廃止肯定派として重要な役で出演しています。
観ていて非常に無骨で何を考えているか全く分からない彼でしたが、当時デメリットでしかない奴隷制度廃止になぜそこまで尽力するのか?という謎の答えがラストに発覚した時、「なんだ、こういうことか....」とあまりにも単純な答えに逆にすごく感動してしまいました。個人的にここが一番盛り上がってましたw
つまらないとか盛り上がりのないとか書いてますが観ているうちに深い内容にどんどん惹きつけられ、あまりにもリンカーンが良いキャラしていたので、可決された後、暗殺されてしまうのがすごく嫌で見てられませんでしたw 死ぬ前に映画終わらしてくんねえかな.... と考えてましたが、そうはいきませんでしたねw
ちょっぴり長い映画ですが、無駄なところは無く、上手くまとまっていたように感じました。
さすが構想・製作に10年近く掛けただけはありますね.... この作品に10年....って気もしますがw
差しておすすめできる作品ではありませんが歴史モノに興味のある方は観て全く損は無いかなと思います。
史実でリンカーンは演説とユーモアの天才だと言われていました。
演説のシーンは構成的にラストにチョロっとだけですが、ジョークは言いまくっていましたw 僕は日本人だからさして笑えませんでしたがw 史実の彼もいつも人を笑わせていたと言われていますが、劇中ではさすがに言いすぎだろってくらいジョークを言っています。振り返るとセリフの4割近くはジョークで占めていたのでは?と思うくらいインパクトのある人物に仕上がっていましたw
劇中リンカーンが言ったジョークより
「イギリス人はアメリカ人を粗野で野蛮な人々と嫌っている。
私がイギリスの晩餐会でトイレを借りるとそこにはジョージ・ワシントンの肖像画が飾られていた。
トイレから戻るとイギリス人が
「トイレの肖像を見たかい?ふさわしい場所に飾られていると思っただろ?」と言った。
私は「ええ、ふさわしい場所に飾られているじゃないですか」と答えた。
彼は驚いていたが、私は「イギリス人はアメリカ人にビビって漏らしてしまうからね」と言ったんだ」
....アメリカンジョークなんでしょうがこれは比較的意味が分かって少し面白かったです。
ホントはもっとスマートかつお上品に言っているので実際に映画を鑑賞してみてくださいw
最後にそんなユーモアたっぷりのリンカーンでしたが、これ以上ないってくらいのユーモアが1つだけあります。これはぼくだけしか思ってないかもしれませんが、それを知った時、何とも言えぬ印象を持ちました。映画に惹きこまれ、完全に忘れていました.... ダニエル・デイ=ルイスはイギリス人です
※管理人が独断と偏見で書いたものです。作品内容、本質が著しく違う恐れがありますがご了承くださいm(_ _)m