レ・ミゼラブル





レ・ミゼラブル

イギリス
ミュージカル映画
2012/12/21 日本公開
上映時間 158分
興行収入 $340,107,410
オススメ度 ★★★★★   最高8つ星
出演
アン・ハサウェイ ヒュー・ジャックマン




第85回米アカデミー賞が2月24日に開催されました。結果を見ると前評判通りの作品が受賞していたのかなと...
今回受賞した作品のほとんどを僕はまだ観ていないので、ヒマがあったらぜひ見たいと思います。
自称映画好きだがアカデミー賞にはさして興味の無い僕ですがそんな中、受賞した作品で唯一観たものがあります。
助演女優賞を受賞したアン・ハサウェイが出演している「レ・ミゼラブル」です。
ハサウェイはこれが初のオスカー受賞なんですね... なんか以外w
公開前はそんなに観たいと思わなかったのですが、連日流れているCMを見てるうちにメディアに促される感じで観に行った作品です。
内容としましてはパンを盗んだだけで19年間投獄されて人間不信に陥った主人公”ジャン・ヴァルジャン”(ヒュー・ジャックマン)がある出来事で改心し誠実に生きようと誓い真面目に働き”マドレーヌ”という偽名を名乗り地位を築き上げていきます。そして紆余曲折あり、自らの工場で働いていた”ファンティーヌ”(アン・ハサウェイ)が病で長くないことを知ると彼女の子供である”コゼット”(アマンダ・サイフリット)を引き取ると約束し、自分の娘として育てていこうとします。しかし、罪人の身でもあるヴァルジャン(仮釈放の規則を破っています)はある事で正体をばらしてしまい、警官の”ジャヴェール”(ラッセル・クロウ)に執拗に追われながら生活することとなります。しかし、そんな生活でもヴァルジャンはコゼットを実の娘のように愛します。成長したコゼットは革命を夢見る青年”マリウス”(エディ・レッドメイン)と恋に落ち愛し合うようになりますが、当時のフランスは非常に不安定であり(貴族や聖職者を優遇しており市民の不満は大きかった)マリウスも革命のために身を投じることとなり... 
ヴァルジャン、コゼット、マリウス、この3人を主軸に置いて物語は進んでいきます。
ざっくりとですがこんな感じだった気がします。タイトルのレ・ミゼラブルとは「悲惨な人々」という意味らしく、観終わった後にこの意味を知り「確かにそうだな...」と納得しました。
超有名な古典小説の映画化のため、何かひねりがある... ラストにすごいどんでん返しが...
ということはありませんが、物語は終始一貫してをテーマにしています。
感動的な歌、迫真の演技、愛という普遍的テーマによりツボに入った人はこれでもかっていうくらい感動したと思います。実際に僕の知り合いの方々から「涙が止まらなかった」、「終わった後もしばらく席を立てなかった」などの感想を聞きました。僕は泣きはしませんでしたが、中々面白かったです。
しかし、何個か気になる所もあり、
 普通にしゃべるセリフが殆ど無いことには驚きました。
ミュージカル映画といっても全てのセリフを歌うと思わず、これは中々呆気にとられました。
この時やっと吹き替えが無い理由が分かったのですがw 元々、小説ではなくミュージカル版の映画化らしいのでこれでも良いのでしょうが正直僕には映画化する意味が良く分かりませんでした。有名俳優の歌声が聞けることは嬉しいことですが、せっかく超一流の俳優を使っているのに終始歌で感情表現ってのはいただけないなと思いました。
 ハサウェイの出演時間も気になり、ミゼラブルがどんな内容か知らなかったからなのですが、CMではかなりハサウェイが押されていたのに、そこそこ冒頭で死んだのには驚き「死んじゃうのかよ!!!!!!!」と心の中で叫んだのを覚えています。これは内容というよりCMの作りに対してですが... 
 僕の性格的な問題ですがコゼットとマリウスのくだりは甘ったるすぎて飽きてしまい、ずっとポップコーンとにらめっこしていましたw よくよく考えると劇中いらんくだりもあったと思います。気になったのはざっとこんな感じです。
もちろん素晴らしい所もたくさんあり、俳優さんの予想以上のクオリティの歌声、迫力ある映像、特にラストの大合唱は鳥肌が立ちそうになりました。
 先にも書きましたがこの作品はたくさんの有名俳優さんが出演しています。その中で僕が個人的に一番良かったと思った俳優さんはコゼットを預かっていたいじわる夫妻の”テナルディエ夫妻”(サシャ・バロン・コーエン ヘレナ・ボナム=カーター)です。何かにつけてヴァルジャンから金を要求してくるいけ好かない夫妻ですが、どこかふざけた感じの二人の掛け合いは全体的に重い雰囲気の劇中に良いアクセントの笑いを生んでいます

夫妻 まるで小さいころ読み聞かされた童話に出てくるようないじわるっぷりw

 大ヒットした作品ではありますが、かなりアクの強い作品だと思います。気に入った人は食い入るように観ますが、途中に存在する中だるみで置いて行かれた人は劇中の素晴らしい歌で眠気に襲われるかもしれませんw 
個人的には映画の内容を楽しむというより好きな俳優さんの歌声を楽しめればいいと思います。








※管理人が独断と偏見で書いたものです。作品内容、本質が著しく違う恐れがありますがご了承くださいm(_ _)m







映画一覧へ

ホーム画面へ