RoboCop ロボコップ
SF アクション サイバーパンク
2014/2/12 アメリカ公開
2014/3/14 日本公開
上映時間 118分
製作費 $130,000,000
興行収入 $233,987,732
オススメ度 ★★★★★ 最高8つ星
ロボコップを鑑賞
2028年、世界はロボット工学が発展し、兵士や警察に代わりロボットが活躍していた
危険な仕事も任せられるロボットは世界中で導入されているが、アメリカだけは導入していなかった
感情の無いロボットを法の番人としては使えないと主張し、ロボットを導入しない法律が確立されていたからだ
アメリカにマーケットを参入出来れば、莫大な利益が見込めると予想する軍事企業「オムニコープ」はなんとかロボットを導入させようと国にアピールをするが、世論は圧倒的に参入反対を支持している
世論を変えるためにもオムニコープは、ある新しい試みを実行に移そうとする
それは、感情を持つロボットを作るというものだった
感情を持つロボットを作るためには人間をベースにしなければいけない
適正のある人間を探すために、会社は人材探しに紛争するのだった
人材を探した結果ある人物に目星を付けた
デトロイトの警察官アレックス・マーフィーだ
アレックスは捜査していた組織の罠により、身体のほとんどを失う重症を負っていた
彼を救うにはこの方法しかないと、会社はアレックスの妻を説得し、手術の許可を得る
手術によりアレックスは人間とロボットのハイブリットとして生まれかわり、警察官のロボット「ロボコップ」となるのだった
約30年前に人気を博したSF映画「ロボコップ」のリブート及びリメイク作品となっています
ちなみにリメイクは過去の作品に沿って映画を作ること、リブートはシリーズ自体を1から作り直し、過去作とは違うものにすることです
本作はロボコップシリーズをリブートし、そしてロボコップ1作目をリメイクした作品です
観る前からなんとなく予想していましたが、旧作を越えた面白さではなかったなと感じました
基本的にリメイクなので旧作との相違点はそこまでないのですが、大きな違いはロボコップの記憶が残っていることです
旧作のロボコップは事故の影響で記憶や感情がほとんど残っていなかったのですが、本作は記憶や感情が残った状態でロボコップになります
個人的には旧作の人間ではなく、ほぼロボットであるロボコップが少しずつ記憶を取り戻していくあの絶妙な表現がすごく面白いと思ったのですが、本作の最初からアレックスとしての感情を持つロボコップにはその面白みがほとんどありません
僕が旧作越えしないと思った理由はそこにあります
旧作もかなり難しい内容でしたが、本作も相変わらず難しい内容になっており
結局はロボコップは人間か?機械か?という疑問が生まれてきます
劇中ロボコップはこう言われます
自分をアレックス・マーフィーと思っているロボットと…
確かに感情のあるロボットを作ることが目的なので、完成地点としてはそこが理想的なのかもしれませんが、観ているうちにどこまでがアレックスなのか?このセリフはアレックス自身が言っているのか?が全く分からなくなり、ロボコップが少し不気味に感じてきます
旧作と同じで本作もこの辺りの難解さ、深さは健在です
SF映画という体裁を取っていますが、サイバーパンクらしい人の汚さというものがまじまじと見えてくる映画だと思います
そう感じたものとして
劇中で感情がコンピュータ処理の邪魔をすると分かるとアレックスの感情を奪ってしまう
(結局は機械と人間の融合は不可能ということ)
それを、仕事のためと躊躇なく実行する博士
ロボコップの頭抜けた摘発能力は警察の汚職も見抜くことに気付いたオムニコープ社は、邪魔になり彼を殺そうとする
(もしロボコップが政治家の汚職を摘発したら、圧力によりアメリカ参入が難しくなるため)
基本的に国民はロボットの参入を反対しているが、上記のように感情がない状態のロボットと変わらないロボコップを熱烈に歓迎する
(結局のところ、会社の宣伝とロボコップの外見で判断している)
などがあります
昔、ロボコップを観ていた時、勝手にロボットにして、感情や記憶を奪うなんて酷すぎる!!と子供ながらに思っていたのですが、本作を鑑賞して、そもそも人間とロボットの融合は理想論であり、融合させるには感情を奪うことが最善の策ということが改めて分かりました
SF映画の非現実的な話ですが、いろいろと考えさせられる映画です
そこまでドンパチするわけでもなく、少々取っ付きにくいため、万人受けする映画ではないと思いますが、サイバーパンクの名作をリメイクしただけあり、強いメッセージ性は健在だと思います
※管理人が独断と偏見で書いたものです。作品内容、本質が著しく違う恐れがありますがご了承くださいm(_ _)m