伝説の魔人を蘇らせる宝の玉を飲み込んでしまったひまわりは魔人復活を企む玉読み族に狙われるハメになってしまった。野原一家はひまわりを守るために魔人復活を阻止しようとする玉由来族と行動を共にし、逃走劇を繰り広げる。

　 劇場版クレヨンしんちゃん第5作目の作品です。
映画の重要な役割を担う野原ひまわりは本作が初登場です。
監督が交代したことによって、従来の作品と比べて、少し気色が変わり、クレしん映画の転換期とも言える作品です。メインテーマは逃走＆追走劇、ストーリーにファンタジー要素は少なく、より現実的なものになっており、バトルアクション要素がふんだんに使われ、過去作と比べて一味違った雰囲気を楽しめます。

　本作は野原一家の協力者が多数登場することが特徴であり、ただでさえ劇場版は個性的なキャラクターが登場するのに、それが複数人となると画面が大変賑やかで、ドタバタ映画のようになっています。

　監督交代の影響かストーリーの展開が現実的で少し堅苦しさがある世界観に変わったものの、キレのある笑いは健在で、いわゆる大人も楽しめる子供アニメという印象を持ちました。

　ちなみに本作は原作者、臼井儀人が本人役でがっつり出演しており、意外にも違和感なく声優をしています。