野原一家は商店街の福引きでブリブリ王国旅行を当てた。
タダで旅行へ行けると大喜びだったが、王国へ向かう飛行機の中でホワイトスネーク団と名乗る怪しい軍団にしんのすけを奪われそうになってしまう。

　前作とは違い、本作は自然豊かなブリブリ王国を舞台としたアドベンチャー色の強い映画となっており、インディ・ジョーンズを意識して作られています。 また、この作品から他の映画からのオマージュ要素を取り込む、実際の芸能人が出てくるなど、後の作品でも受け継がれる要素が登場してきており、ストーリーの要所、バトルシーンは当時流行っていた、ドラゴンボールやディズニーのアラジンから影響を受けていることが分かります。
正直グレーゾーンな使い方な気もしますが…

　前作はしんのすけがメインで活躍していましたが、本作は野原家が活躍し、クレしん映画では定番の家族愛を全面に取り上げた初めての作品でもあります。この頃のみさえとひろしは比較的優しく、少しほのぼのとした家族の掛け合いが楽しめます。

　本作でも特徴的な映画キャラクターが出ていますが、クレしん映画で高い？人気を誇るルル・ル・ルルは本作に出演しており、終盤に発言するクレしん屈指の名言も含めてユニークな彼女を見て楽しむのも良いと思います。

　前作と比べて、日常パートが短いことや、パラレルワールドのような子供が理解しにくい世界観ではないため、物語の流れが掴みやすくなっており、野原家の冒険が存分に楽しめる作品だと思います。