ウォーキングWITHダイナソー


ウォーキングWITHダイナソー




イギリス アメリカ オーストラリア
CG ドキュメント
2013/12/20 公開
上映時間 87分
製作費  $80,000,000 
興行収入 $22,300,000
オススメ度 ★   最高8つ星



「恐竜のおしゃべり映画」


 恐竜好きということもあり、今回は 「ウォーキングwithダイナソー」を観てきました。
映画館を見た感じ、お子様が多いよう… 大人1人で観てたのは僕くらいだったのではなかろうか?という状態
予告を観た感じあまり子供向けという印象を持たなかったため少し意外 やはり子供は恐竜が好きなのですね…
 内容としては、主人公である草食恐竜のパッチの成長に焦点を当てた物語。
先日鑑賞した「ゼロ・グラビティ」もそうだがCGの技術も随分進化したものだと、つくづく感じるような映像美でありました。また劇中曲も中々良いものがありました。 しかし、映像美は素晴らしかったが、いかんせん内容が酷すぎる。
恐竜がベラベラ喋りすぎている。作品にとって完全にマイナスのレベルで…
 内容というよりは吹き替えが酷いのだろうか?CMを見ていれば分かるが主人公パッチの吹き替えは芸人の木梨憲武が担当している。木梨の吹き替えもさして上手くないが、ヤバイのがこれでもかとギャグを入れてくる。真面目に喋ることは劇中ほぼないんじゃないだろうか?というくらいである。
またギャグも子供を対処としたであろうものが多く、大人が笑えるような描写もさして無い。
これは原語バージョンの映画もそうなのだろうか?とネットで字幕版の感想を探してみるとどうやら字幕版もベラベラ喋りまくっていたようである。もはや映画としてはお粗末としか言いようが無い出来だ…
お子様にも分かりやすいようにとむちゃくちゃ喋っているのだろうが…
 たしかに僕が子供の時には説明が少ない映画は大嫌いだった。
それを考えていて、ドリームワークスのアニメ映画「スピリット」を思い出した。
少しマイナーな映画かもしれないが、馬が主人公のアニメで馬が人語を喋らないという変わった映画である。僕が小学生の時にはその説明不足感に訳が分からず、クソつまらないと腹を立てたことを今でも覚えている。
だからこの年になっても憶えているのだが…
これを思い出し、やはり子供にはこれくらい喋ってくれた方がいいのか?などと、観ている時に都合良く解釈していた。しかし、肝心のお子様もさして喜んでいたようには劇場を観た限りでは思えない。 劇中でギャグを言っても笑い声は全くあがらず、劇場でスベる空気を体験したのは初めてだった… このご時世にある意味貴重な経験である…
飽きてチョコチョコ歩き回る小さい子供とそれを追いかけるママさんを観ているほうがおもしろいくらいだった。
 映像が良かった分、実に惜しい作品で、ディスカバリーチャンネルでやってるような、もっと大人向けのナレーションや解説を付けたバージョンも作って欲しかったと観ていて感じてしまった。もしくはほとんど喋らせないほうが良い…
喋らなくても恐竜の挙動で何が言いたいかなどはある程度には分かる位に作り込まれているため、実に残念でならない…
恐竜で子供向けなら「リトル・フット」を観た方が全然良いだろう。
 ここ最近「かぐや姫」、「キャプテン・フィリップス」、「ゼロ・グラビティ」と良作を観ていたため、この作品はかなりインパクトが強かった。個人的には2013年のワースト作品である。2013年12月の後半で予想もしないランクインだったが、つまらなかったのだから仕方がない。大人の方は子供と一緒以外では観ることをオススメできない。恐竜好きだから、大丈夫!と思ってもおそらく無理であろう。 僕も大丈夫と高を括り撃沈したクチである。それほどナレーションや吹き替えのアクが強すぎる。
字幕版は観ていないためなんとも言えないがレビューを観る限り、さして変わらないのかもしれない。
この感想を公開中に観ている人がいるかは知らないが、この映画に1*00円払うなら、違う映画を観た方がいいことは間違いない。

oz 

今観れば面白いだろうか...




※管理人が独断と偏見で書いたものです。作品内容、本質が著しく違う恐れがありますがご了承くださいm(_ _)m







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