こんにちわm(_ _)m 実に2か月ぶりの更新ですw
今回はシャーリーズ・セロン主演
「YOUNG ADULT」です。 少女の妊娠をえがいて話題となった作品「JUNO」と同じ監督と脚本作家のタッグが制作した作品となっています。
ミネアポリスでヤングアダルト作家(日本でいうライトノベル作家)をしているメイビス(シャーリーズ・セロン)はある日元カレから赤ちゃんの誕生記念パーティーの招待メールが届きます。最初は元カノに対する嫌がらせ半分のメールと思い不審に思うメイビスだがわざわざメールを送ってくるなんておかしい... 彼は私に会いたがっているんじゃないのか?と考え始め、元カレのバディ(パトリック・ウィルソン)に会うために大嫌いな地元の田舎に帰ることにするが... ってな感じの内容です
この作品様々な賞にノミネートされており、評価自体は決して低くない作品ですが、
個人的には観る人によって抱く印象が全く違ってくる作品なのではないかと感じました。
この映画のテーマとしては
過去を引きずって生きている大人たちが主題であり、主人公メイビスは学生時代に人気者だった栄光を忘れられず元カレのバディを現妻から略奪しようとし、作中のキーキャラクターである学生時代の同級生マット(パットン・オズワルト)は学生時代のひどい虐めによる障害、トラウマによって今の中途半端な人生でも満足してしまっています。
良い思い出、悪い思い出にしろ過去に捕らわれている大人たちの姿をえがいています。
DVDパッケージの雰囲気、コメディというジャンルからもっとカラッとした楽しい映画を予想して観たので、
主人公メイビスの捻じ曲がった性格、メンヘラ感に呆気を取られてしまいましたw
作中見せる笑顔は非常に機械的で心から笑っていないことがヒシヒシと分かり、元カレのバディの今の奥さんを見る冷たい目はもはやオーバーすぎて「さすがシャーリーズ・セロン!!」と思わせてくれました。
映画「JUNO」と同じ監督&脚本家ともあってこの作品も独特の気怠い雰囲気を持ち、観てて少しテンションが下がりましたw
コメディ映画ですが正直笑えるところは全くなく、どちらかというとドラマやヒューマンなどのジャンルとして観たほうが良いと思います。後者のジャンルとしてとらえるとドロドロして爽快感はありませんが、1人の女性の惨めで悲しい物語として楽しめるのではないでしょうか....
大人になれない主人公が元カレ略奪を企て、紛争する姿をおもしろいと思うか、怖いと思うか、惨めに思うか、悲しいと思うかは鑑賞者が体験してきた人生、現状、年齢によって感じることが全く変わってくると思います。人生経験薄い僕には全く響きませんでしたが.... ラストは中々に哲学的な終わりをむかえ「結局こうなるんだ....」っと感じました。ラストは自分の目で観てみてくださいw
結論的にこの映画はかなり不思議な映画です。1人1人が鏡で自分を見るようにその人によって観えるものが全く違うと思います。本来の映画の楽しみ方としては少し違いますが、そういう点では面白いと言えるのではないかと思います。
※管理人が独断と偏見で書いたものです。作品内容、本質が著しく違う恐れがありますがご了承くださいm(_ _)m